2017/2/3

教育関連コラム
教育関連コラム

第01回 褒める

人間の脳はおよそ3歳から10歳の間に、大きく成長するといわれています。もちろん、この時期はいろいろなことを知識や経験として、まるで「乾いたスポンジ」のように吸収する時期です。大人のマイナス言葉などは、瞬く間に吸収して、友達同士の会話に出るわ、出るわ……。

「人の欠点を指摘しても得るものはない。私は常に人の長所を認めて利益を得た。」(ゲーテ)


人間の脳は、無意識に自分にとって不快なものをフォーカスしがちな動物だそうです。ゲーテのように人の長所に目が行くようになるためには、相当な意識付けとトレーニングが必要ですね……。
同時に、脳は自律神経の働きによって、言語を主語なしで理解することが分かっています。簡単にいうと「○○ちゃん、今日もかわいいね!」と、言葉を発すると、自身の脳では「○○ちゃん」という主語が抜けて、「今日もかわいいね」だけが、自分の脳に認識されるということだそうです。
ですから、とにかく人の良いところを見つけて褒めまくる! と、自分自身に帰ってきて、脳が快感を感じて、精神的に安定するんです。
特に子どもは、知識や経験が少ない分だけ、小さいうちから人を褒める癖付けをしておくと、どんどんできる子になるといわれています。どこかで「東大に入学する学生の家庭環境」という調査結果に出ていましたが、ほとんどの合格者が「親から勉強しろと言われた記憶があまりない」という回答をするということでした。
では、そうしたできる子どもはどういう風に育つのか? 簡単なことで、小さな達成感を積み重ね、クリアするたびに褒める、という繰り返しがコツだということです。

今、日本は産業構造がものすごいスピードで変化していて、これから世界の中で日本が生き残っていくためには、次代を担ってくれる子どもたちにかかる期待は、今まで以上になってきます。
これからの私たちの地域や国を守ってもらうためにも、皆さん、どんどん子どもを褒めまくりましょう!

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